“クジ引き解禁”藤川阪神vs旧エース流出濃厚の阿部巨人…今秋ドラ1No.1左腕めぐりガチンコ勝負
「クジ引きはもうせんからな!」
一方、藤川球児監督(44)が就任した阪神のドラフト戦略も急変した。巨人と阪神は、2年前にも高松商の浅野を巡り、岡田監督と原監督が一騎打ち。抽選の末、巨人が交渉権を獲得したが、某球団の編成担当者がこう証言する。
「あの年は就任したばかりの岡田監督が、外れ1位で中大の森下を獲得。『80点くらい』と言っていたが、阪神のスカウトには『来年からはもうクジ引きはせんからな!』と怒ったそうです。昨年のドラフト1位は、重複を避けるため、トップクラスの選手は指名することができず、『一本釣り』で青学大の下村になったのです。阪神は岡田監督が続投した時に備え、今年も高校生投手の報徳学園・今朝丸をはじめ、一本釣りができそうな1位候補をリストアップしていた。それが藤川新監督就任で風向きが変わった。藤川監督は自身がそうであるように、高卒選手の育成に力を入れる方針を持つものの、金丸は地元・神戸出身のスター候補で、実力も頭一つ抜けている。岡田監督時代は禁止されていたクジ引きが解禁となることで、競合覚悟で金丸の1位指名に舵を切ったともっぱらです」
阪神は金丸が2回無失点だった12日の関学大戦を畑山統括スカウトを含む6人態勢で見守った。2回無安打無失点で連続自責点0を71回に更新した14日の同戦も4人態勢で視察。5月中旬の腰痛の影響を感じさせない投球を確認し、スカウト陣は安堵していた。
ちなみに、3年連続最下位に沈んだ中日も、井上一樹新監督(53)が「どうしても投手が欲しい」と編成部に要望を出しており、こちらも金丸が1位指名の最有力候補だ。今オフのメジャー挑戦を表明している左腕・小笠原の後釜候補としてである。
巨人と藤川監督を迎えた阪神の「シン・伝統の一戦」は、1週間後のドラフトで早くも開幕する。
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記事本文中にも登場する22年巨人のドラ1浅野はすでに台頭しつつある。そんな浅野の身近な人物が語った「バレンタインデー秘話」とは。「知られざる素顔」はいったいどんなものなのか。
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