西武が来季のコーチ陣を発表!「名伯楽」田辺徳雄元監督の現場復帰が“最大の補強”
地味でも効果はデカい。
今季、断トツ最下位に終わった西武が昨22日、来季の組閣を発表。すでに決まっていた鳥越ヘッドコーチに加え、この日は元巨人でDeNAで二軍監督を経験した仁志野手チーフ兼打撃コーチ、オリックス・ロッテ・ヤクルトの3球団を渡り歩いた大引内野守備走塁コーチなどが新たに就任した。
話題性や指導力が期待できる顔ぶれだが、チーム内外で「実は今回の組閣の目玉」と言われているのが、現場復帰した西武在籍通算38年の田辺徳雄三軍野手コーチ(58)だろう。
一軍打撃コーチだった2014年、途中休養した伊原監督の代行として指揮を取り、その年のオフ、正式に一軍監督に就任。代行時代を含め、5位、4位、4位と3年連続Bクラス。16年限りで退任したが……。
球団OBが言う。
「伊原さんの尻ぬぐいのような形で監督になりましたからね。田辺さんはもともと育成畑の人。02年から12年までは、二軍一筋で打撃や守備などを担当した。2000本安打を達成した栗山、強打の遊撃手として活躍した中島(前中日)など、全国的には無名だった彼らの才能に惚れこみ、寸暇を惜しんでとことん鍛え上げた。『おかわりくん』こと中村や浅村(現楽天)、森(現オリックス)も、田辺さんなしでは語れない。指導の特徴はとにかく親身になること。頭ごなしにあれはダメ、これもダメとは言わない。服装や髪の色も特に気に留めない。だから、現代っ子も素直に従うのでしょう」