佐々木朗希の「投げては休む」をメジャーは受け入れるのか? 大谷翔平とは正反対のメンタル

公開日: 更新日:

ファンや選手が共感するのは自己犠牲の精神

 第1戦で逆転サヨナラ満塁本塁打を放つなどシリーズタイ記録の12打点をマーク、シリーズのMVPを獲得したフリーマン(35)は右足首痛に加えて肋骨を骨折しながらの活躍だったことが後日、判明した。しかも、通常であれば数カ月離脱するくらいの重傷だったという。

 米紙コラムニストのビリー・デービス氏は以前、本紙でこう言っている。

「米国のファンやメディアはもちろん、メジャーリーガーが共感するのは自己犠牲の精神を持った選手です。チームの勝利のため、チームの窮地だからこそ、多少、無理をしても腕を振る。同僚が故障すると、オレが投げると中3日で登板したロジャー・クレメンスしかり、ワールドシリーズで1、4、7戦に先発したり、はいていたソックスを血で染めながらチームを世界一に導いたカート・シリングしかり。自分の体を酷使してもチームのために目の色を変える精神の持ち主だからこそ、同僚も支持する。この投手のためにも何とか点を取ろうという気にもなるのです」

 少なくともこれまでの佐々木のスタンスを見る限り、「自分の体を酷使してもチームのために目の色を変える精神の持ち主」のようには思えない。

 ポスティングが決まった直後、本人は球団を通じて、

「マイナー契約から這い上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」

 とコメントしたが、体力面の不安はトレーニングや起用法などによって解消される可能性はあっても、メンタルまで変わるのかどうか。

 その精神、考え方が米国のファンやメディアはもちろん、メジャーリーガーたちに受け入れられるか、心配にもなってくるのだ。

  ◇  ◇  ◇

 佐々木朗希は昨オフ、母親と一緒になって「メジャーに行かせてくれ!」と泥沼交渉劇を繰り広げたのは記憶に新しい。そもそもなぜ、「母親」が首を突っ込んでいたのか。母親の正体と、当時の全内幕とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳細に報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  4. 4

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 5

    松本人志「女性に謝罪」もウヤムヤ決着で復帰を急ぐ切実事情…劇場でダウンタウン復活も?

  1. 6

    大谷翔平はなぜワールドシリーズで活躍できなかったのか…ハワイで現地英語TV中継を見ながら考えた

  2. 7

    佐々木朗希に《ワガママ小僧》の指摘も…「ゴリ押し」メジャー挑戦に批判殺到、大炎上する必然

  3. 8

    国民民主党・玉木代表が元グラドルとの隠密不倫を認め陳謝…会見で“勝負ネクタイ”消え、目もうつろ

  4. 9

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 10

    松本人志「文春裁判」電撃取り下げも待つのはイバラの道…“白旗復帰”画策にも視聴者・スポンサー・制作側から総スカン