大の里が目論む横綱ロード…少なくとも師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)には微塵の焦りもなし
先場所優勝の琴桜と優勝次点の豊昇龍、2大関の綱とりが話題となる1月場所(12日初日)。そんな2人のせいで若干、影が薄くなっているのが同じく大関の大の里(24)である。
幕下付け出しとはいえ、入門2年目で新入幕。さらに史上初となる新入幕の年に大関昇進、優勝2回と、誰もが驚くスピード出世で「次代の横綱」と期待が集まった。
しかし、新大関で臨んだ先場所は9勝6敗と星を伸ばせず、10日目以降に4敗と終盤に息切れ。そこにきて他の2大関の活躍もあり、すっかり土俵の話題をかっさらわれた。横綱昇進の可能性があるのは5月場所。それも今場所と次の3月場所で連続優勝するなど、高いハードルを越える必要がある。
6日の稽古総見、そして翌7日の佐渡ケ嶽部屋への出稽古では、2日連続で琴桜と相撲を取った大の里。現在地はどこにあるのか。
「素質を考えれば、今場所も優勝候補の一人ですよ。新大関の場所は誰もが苦戦するので、大の里も例外ではなかったというだけ。むしろ、他の2大関に注目が集まる分、マイペースで調整できているのではないか」