ドジャース山本由伸「2年目の進化」を後押しする客観的視点での自己分析
山本が自身の投球を客観視できるようになったのは単にメジャーの環境に慣れたからというだけではない。
現地特派員がこういった。
「キャンプ、オープン戦を通じて相手打者の研究に余念がない。昨年以上にビデオルームにこもる機会が増え、相手や状況に応じた投球を心がけるようになった。さらに、サイ・ヤング賞左腕のスネル(前ジャイアンツ)と技術論を交わしたり、スミスらの捕手陣と配球に関して意見を交換するなど、チームメートと積極的にコミュニケーションを図っていることもプラスに働いている」
山本は元々、対戦相手に応じた投球の組み立てに長けている。昨季はストレートを軸に、決め球は状況などによってカーブとスプリットを使い分けてきた。同僚の知恵も借り、自身の投球を客観的に分析できるようになった今季は昨季以上のパフォーマンスが期待できるかもしれない。
山本同様、開幕投手を務めるカブス・今永昇太(31)はガーディアンズ戦に先発し、4回3分の1を2本塁打含む4安打4失点。二回に、4番トーマスにソロ、9番ブリトの3ランなどで一気に4点を失い、山本との投げ合いに不安を残した。