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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

ドジャース監督、選手に「大谷の七光り」の恩恵…イベント、CM出演に「名誉市民」の称号まで

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 野茂英雄イチロー松井秀喜からダルビッシュ有大谷翔平まで、メジャーでもスターになった日本人選手は何人もいる。そんな中、所属チームの監督や同僚までもがCMやイベント出演などでガッポリ稼ぐ機会を得たのは、野茂と大谷だけである。

 1995年に野茂がドジャース入りして瞬く間に国民的英雄になると、その「七光」でバッテリーを組んでいた正捕手で主砲のマイク・ピアザはコマツの重機のCMに出演した。それだけでなく名伯楽のイメージがあったラソーダ監督にも恩恵が及び、監督を退いた後、水戸黄門に扮して広告に登場して話題になった。この時はワル乗りという批判もあったが、ラソーダ氏と日本の広告業界、プロ野球界との蜜月は、その後も続き2008年には日本政府から勲四等旭日小綬章を贈られている。

 この「野茂の七光」を超えるのが今回の「大谷の七光」だ。ロバーツ監督に総合住宅関連企業の木下グループからCM出演の話が舞い込んだ。さらに、同監督はお母さんが日本人で、沖縄・那覇市生まれのため同市から「名誉市民」の称号も授与された。先週、同監督はドジャースと新たに29年までの長期契約を交わしたので、ラソーダ監督と同様、長期政権になるのは確実で、監督退任後に日本政府からラソーダ監督以上の「勲章」を授与される可能性がある。

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