「なぜいくら腹筋しても腹が凹まないのか」中野ジェームス修一著
卓球の福原愛選手のパーソナルトレーナーも務める著者は、いくら腹筋運動をしても腹はへこまないと断言する。
たとえば、脚を動かすときは脚の筋肉にエネルギーが送られるが、これは全身から少しずつ脂肪が溶け出し、酸素と結びついた脂肪酸が脚の筋肉に集結することで発生する。つまり、動かす部位の脂肪が優先的に消費されるわけではなく、腹筋をしても腹だけがへこむことはないのだ。
ただし、筋肉を動かすと基礎代謝が上がり、脂肪は燃焼される。このとき、腹筋という狭い範囲の筋肉ではなく、大腿(だいたい)筋や大臀(だいでん)筋など下半身の大きな筋肉を動かした方が効率的に腹がへこむのだという。下半身のトレーニング法も写真付きで解説。目からウロコのダイエットバイブルだ。(幻冬舎 800円)