国民総記者時代の「炎上」のメカニズムを分析

公開日: 更新日:

 炎上の例のひとつとして、本書では2013年の夏に起きたある騒動を挙げている。男子高校生らaが「自己宣伝」の動機か、コンビニのアイス陳列ケースに入った写真を投稿。学校側が処分を検討していると報道されると、多くの受け手bは「ざまああああ」と反応してxbを発信し、すぐさま“いたぶり”の方向性が決定された。ケースの清掃費や損失、aの偏差値なども特定され、その数字によってxn曲線はマイナス方向に加速。炎上が起こり警察も動く大騒動となった。

 他にも、炎上を活性化させる「スネーク」の存在や、炎上を大きくしたがる人間の心理などについても分析。世論の構図の変化なども明らかにしていく。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」