「2020年マンション大崩壊」牧野知弘著

公開日: 更新日:

 団塊世代が後期高齢者の年齢に到達する2024年以降、彼らが所有する家が空き家となり社会問題化すると著者は予測する。中でも深刻なのは、マンションの空き住戸だという。東京の空き家約82万戸(2013年調査)の64%がマンションだそうだ。

 マンション需要が急減する中、今も新築マンションは次々と建設され、老朽化したマンションの空き住戸率がさらに上昇することは目に見えている。相続権の拡散、管理費や修繕費積立金の滞納が発生し、やがてそうしたマンションはスラム化していく。

 全国に600万戸、国内の住宅の1割を占めるマンションの空き住戸問題の現実を紹介しながら、その処方箋を説く。(文藝春秋 780円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議