男が極める食の道編

公開日: 更新日:

「男のハンバーグ道」土屋敦著

 おいしいハンバーグづくりにこだわって、究極のレシピを生みだすまでの試行錯誤をすべて書いた世界一長いハンバーグレシピの本。

 一冊でたった一品のレシピしか紹介しない本ながら、中身や形状によってどこからどこまでがハンバーグと言えるのか、肉のこねる回数による味覚や食感の違い、ハンバーグに向く肉の部位と牛と豚の割合、卵やパン粉やタマネギの役目、ハンバーグの成形による違い、過去のシェフのレシピの検証、フライパン・オーブン・電子レンジ・七輪などによる焼き比べなど、毎食が実験と化した徹底した検証ぶりがすごい。

 最終章でついに「キッチンでできる超ジューシーハンバーグ」と、「時間もお金もかかるスペシャルハンバーグ」のレシピが登場。半ば冗談のようなレシピづくりを笑いながら読んできた読者も、ここまで検証された結果のレシピとあっては、つい試したくなりそうだ。(日本経済新聞出版社 850円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  2. 2

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 3

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  4. 4

    趣里の結婚で揺れる水谷ファミリーと「希代のワル」と対峙した梅宮ファミリー…当時と現在の決定的な違い

  5. 5

    中国企業が発表した「ナトリウムイオン電池」の威力…リチウムイオン電池に代わる新たな選択肢に

  1. 6

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  2. 7

    永野芽郁と田中圭は文春砲第2弾も“全否定”で降参せず…後を絶たない「LINE流出」は身内から?

  3. 8

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  4. 9

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  5. 10

    頭が痛いのは水谷豊だけじゃない…三山凌輝スキャンダルで間宮祥太朗「イグナイト」“爆死”へ加速危機