「土風」坂岡真著

公開日: 更新日:

 浪人などを大名や旗本に派遣する口入れ屋の「蛙屋」を営む忠兵衛は、悪党を闇に葬る「帳尻屋」というもうひとつの顔を持つ。ある日、仙台藩伊達家の出入り旗本・財部家の用人頭・柳瀬から、参勤交代の大名行列に加える300人の供人を集めるよう依頼が舞い込む。人集めに奔走する忠兵衛は、ひょんなことから元幕臣の浜崎と知り合う。浜崎は、上役の指示で、法度を破って集金した小普請金を米相場などに投じたことを悔い、身分を捨てたという。浜崎の協力で300人の浪人を集めることに成功した忠兵衛だが、寸前になって、「山吹屋」に浪人たちを根こそぎ横取りされてしまう。(「入札御免」)

 新シリーズ「帳尻屋仕置」開幕編。(双葉社 630円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる