「自分を責めずにはいられない人」片田珠美著
「自分はダメ人間」「私がもっとちゃんとしていれば……」と思うことは誰にでもある。同じような失敗や困難にぶつかって、早く立ち直る人もいれば、いつまでも引きずって、自身を傷つけてしまう人もいる。
その差は罪悪感の強弱によって生まれる。本書は、その罪悪感の視点から、自分を責めずにはいられない人の心理メカニズムを分析した生き方テキスト。
両親の死に罪悪感を抱き、酒に溺れるB男と、結婚したB男から転嫁された罪悪感をきちんと受け止めようとして自分を責めるようになったA子、罪悪感を用いた心理コントロールで娘を縛り付ける母親などの実例を紹介。「自分はダメだ」と思うその要因を分析し、罪悪感との向き合い方など対処法を提示する。(PHP研究所 780円+税)