「私が最近弱っているのは毎日『なんとなく』食べているからかもしれない」小倉朋子著
本書が教えるのは“食哲学”。食を学び生き方を整える「食輝塾」を主宰するフードプロデューサーの著者が、人生を豊かにするための食との向き合い方をつづっている。
自分に自信が持てないという悩みがあるなら、五感を磨く食べ方の実践がお勧めだ。たとえば、毎朝サラダを食べるとき、生野菜を“よく見て”食べること。「いつも見ているけど?」と思うかもしれないが、ほとんどの人は見ているのではなく、視界に入れているだけ。野菜ひとつひとつの色の違いや濃淡、形、ツヤまでを“よく見て”食べてみよう。
すると、視覚だけでなく味覚や触覚など五感が鋭くなり、日常生活における判断力が磨かれる。選ぶべき道が見えるようになり、自分に自信がつくはずだ。(文響社 1250円+税)