「ブラック・ヴィーナス投資の女神」城山真一著
金沢に住む良太は、県の臨時職員として金融関係の相談員として働く。お金に困っている人を助ける仕事がしたいと、メガバンクから転職したのだ。ある日、良太は零細繊維会社の社長を務める兄から相談を持ち掛けられる。新しい機械を導入する資金を黒女神に依頼するつもりだというのだ。
株取引の天才・黒女神が提示する報酬や要求に誠実に応じれば、希望した金額を手にすることができるという。良太が都市伝説だと思っていた黒女神は実在。黒女神こと二礼茜は、本当に1カ月半で兄が用意した種銭を4000万円にしてみせた。良太はその報酬として茜の助手を務めることに。第14回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作の経済サスペンス。(宝島社 1500円+税)