「俺たちの『戦力外通告』」高森勇旗著
自身もプロ野球選手として「戦力外通告」を受けたことがある著者が、第二の人生を歩む元プロ野球選手たちに話を聞くインタビュー集。
97年、ドラフト2位で阪神に指名された井川慶氏は、03年には20勝を挙げ、07年には大リーグへ移籍。メジャーで結果を出せず、12年に日本球界復帰後はケガに悩まされてきた。
15年夏、球団から来季の契約を結ばないと通告された後、「体が動かなくて辞めるのは情けない」と感じた氏は12キロ減量。すると球速が戻り、もう一度納得のいくボールを投げて終わりたいと独立リーグに移籍する道を選んだという。
その他、通告から16年かけて元プロ野球選手として初めて公認会計士となった奥村武博氏など、25人のその後を紹介。(ウェッジ 1300円+税)