「秘録イスラエル特殊部隊」マイケル・バー=ゾウハー、ニシム・ミシャル著、上野元美訳
1948年にイスラエルが誕生したとき、人口はわずか65万人で、3000万人以上のアラブ5カ国に対抗しなければならなかった。イスラエル国防軍は武器を民間人、女性、子ども、非武装の敵兵士の血で汚してはならない、敵地に取り残された兵士はどんな犠牲を払っても救出するという倫理基準を持ち、そこから「不可能な任務はない」兵士が生まれた。
ヨルダン川西岸ではハマスとの熾烈な戦いが続いているが、イスラエル正規軍は正規軍と戦う訓練をしているため、ゲリラとの市街戦には向かない。そこで、敵のロケット弾が到達する前に空中で破壊するアイアンドームを導入した。
建国から2014年までの中東戦記。
(早川書房 2300円+税)