「死刑狂騒曲」嶋中潤著

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「血の蠍」と名乗るテロ組織から脅迫状が届く。指名した3人の死刑囚の中から1人を選び解放するよう求める脅迫状には人質の映像も同封されていた。3日後までに要求が受け入れられなければ人質を殺すという。

 警視庁捜査1課の女刑事・菜奈は、先輩の鏑木と組んで指名された死刑囚・池田の関係者への聞き込みを担当する。捜査が行き詰まる中、脅迫は狂言の可能性が高いと判断した政府は死刑囚の解放には応じないと発表。

 犯人は人質の殺害映像をネット上にアップし、遺体の一部をマスコミに送り付けてきた。さらに犯人が新たな人質として公開した映像に映る少女は、総理大臣の孫娘だった。

 死刑囚をめぐる誘拐脅迫事件に日本中が巻き込まれていくサスペンス。

(実業之日本社 685円+税)

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