「魚食の人類史」島泰三著

公開日: 更新日:

 人間は魚を食べるが、霊長類が魚を食べる例はごくまれだ。ニホンザルのような樹上生活者である霊長類は果実などを食べても、魚を食べる例は少ない。大学の研究者グループが、オランウータンが棒を使って水中のナマズを追い上げている写真を発表して衝撃を与えた。だがそれは泳いでいるナマズではなく動けなくなったナマズで、そのオランウータンは人間に飼われていたとき、餌として魚を与えられたことがある。野生の個体が泳いでいる魚を捕食することはない。霊長類の魚食は特定の状況下で起きる例外的なことなのだ。

 生存競争に向かないホモ・サピエンスが「魚食」によって生き延びたという意外な歴史を解き明かす。

(NHK出版 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  4. 4

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  5. 5

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  1. 6

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  2. 7

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  3. 8

    女優・佐久間良子さんは86歳でも「病気ひとつないわ」 気晴らしはママ友5人と月1回の麻雀

  4. 9

    カンニング竹山がフジテレビ関与の疑惑を否定も…落語家・立川雲水が「後輩が女を20人集めて…」と暴露

  5. 10

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場