「真田の兵(つわもの)ども」佐々木功著

公開日: 更新日:

 秀吉が死んで2年後の慶長5(1600)年、家康が上杉景勝討伐のため、会津に軍を進めた。上方では石田三成と大谷吉嗣が徳川打倒を目指し、豊臣秀頼を押し立てて決起。その密書が信州上田城主、真田昌幸のもとに届く。昌幸は家康が天下取りのために前田、毛利、上杉を潰し、大坂の奉行を一掃するとみて、「わしはどちらにもつかん。天下を狙う」と、息子の信幸と信繁に宣言する。だが、昌幸は3万8000石、信幸は2万7000石という小身代。そこで、昌幸と信繁は豊臣方に、信幸は徳川方につくという苦渋の決断をし、昌幸は家臣に命じて、忍びの者、源吾に密命を与える。

 真田家の存亡を懸けた戦いを描く歴史小説。

(角川春樹事務所 1870円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末