<97>嘔吐物で気道が塞がり意識不明に
第六章 手紙
五日ぶりの舞鶴は、台風一過の影響かよく晴れ渡っていた。
桃地は舞鶴総合病院の消化器内科病棟五階の病室の窓を開け、舞鶴湾を見渡す。
紀伊半島西部に甚大な被害をもたらした台風五号の爪痕が山陰の山々にも多数見られた。
幸い、舞鶴市内は西舞鶴…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,259文字/全文1,399文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】