第一話 倫理的にあり得ない(3)絶対に解決いたします
貴山はマロに頬ずりをした。
「よしよし、大丈夫。ずっと僕と一緒だよ。なにも心配ないよ」
涼子は天井を見上げて、大きなため息をついた。マロに向ける愛情の半分でも、人に向けてくれたらいいのに、と思う。貴山は人に対しては冷徹だ。それは相手がクライアントでも同じで、気に入…
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