第一話 倫理的にあり得ない(34)解決できないってどういうこと?
涼子は想像を巡らせる。
ふたりの後ろから、小さな男の子が駆けてきた。男の子はふたりに追いつくと、安生の前に回り込み、安生が膝にかけているブランケットのうえにひろってきたどんぐりを広げた。安生が笑いながら、どんぐりを手に取る。
少し遅れて、ひとりの女性がやってきた…
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