(126)キンポウゲよ、あなたのこと
見てママ、ぼくは十六歳だよ。こんな根元まで、こんなに根元までママのお腹に侵入できる。手で顔を覆わないで、指で目を隠さないで、恥ずかしがらないで、見て、こんなにぼくの根元と君の根元が合わさっている。泣くのはおかしいよ。ぼく達は男と女だ。
落ち着いてね、ジュンイチ。著莪の花…
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