「『頭がいい』とはどういうことか」毛内拡著
「『頭がいい』とはどういうことか」毛内拡著
誰もが口にする「頭がいい」とはどういうことなのか。脳科学の観点から解説するサイエンステキスト。
頭の良さとして多くの人は、記憶力や知能指数(IQ)を思い浮かべる。しかし、脳には他にも感覚や運動能力、創造性、コミュニケーション能力に加え、粘り強さやくじけない心、くじけても立ち直れる力、考え抜く力など数値で表すことができない能力が多くある。これらは「人生を豊かにする力」として「非認知能力」と呼ばれる。これらの能力がどのような仕組みで磨かれるのかを解説。非認知能力を発揮するには「脳の持久力」が必要であり、それを担う「アストロサイト」という脳細胞の働きも紹介。さらにAI時代に求められる知性についても論じた読んでおきたい一冊。
(筑摩書房 990円)