「『頭がいい』とはどういうことか」毛内拡著

公開日: 更新日:

「『頭がいい』とはどういうことか」毛内拡著

 誰もが口にする「頭がいい」とはどういうことなのか。脳科学の観点から解説するサイエンステキスト。

 頭の良さとして多くの人は、記憶力や知能指数(IQ)を思い浮かべる。しかし、脳には他にも感覚や運動能力、創造性、コミュニケーション能力に加え、粘り強さやくじけない心、くじけても立ち直れる力、考え抜く力など数値で表すことができない能力が多くある。これらは「人生を豊かにする力」として「非認知能力」と呼ばれる。これらの能力がどのような仕組みで磨かれるのかを解説。非認知能力を発揮するには「脳の持久力」が必要であり、それを担う「アストロサイト」という脳細胞の働きも紹介。さらにAI時代に求められる知性についても論じた読んでおきたい一冊。

(筑摩書房 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動