実業家と離婚後にリウマチに襲われた叶和貴子
<1991年2月>
和服の似合う美人として艶(あで)やかな演技で名を馳せた叶和貴子。和服美女役や日本酒のCMのほかに、ドラマの宇宙刑事シリーズでヒロインを演じるなど幅広く活躍し、人気となった。私生活ではプロ野球選手や俳優、医師らとの交際がウワサされ、“恋多き女”とも呼ばれたが、結婚相手に選んだのは六本木でライブハウスを経営する実業家だった。
実業家とは叶のデビュー以前、79年ごろからの付き合いだったが、当初は叶がライブハウスに遊びに行く程度で、実業家自身、「叶はオレの妹分」というような関係だったという。ところが、知り合って7年目、86年秋に実業家が「お互い40歳と30歳、今年、縁談がなければ結婚しようか」と何げなく言ったことをきっかけに、急速に距離が縮まり、叶は結婚相手として「彼の顔がフッと浮かぶ」ようになる。
87年2月、大真面目なプロポーズを受け、翌月には実業家のライブハウス10周年パーティーで「恋人宣言」をデュエットして、結婚を決意。6月に婚約を発表した叶は会見で、「お互い色がつきすぎていたので白になりたい」とコメントした。