ジャニーズ脱皮 V6岡田准一に「日本版トム・クルーズ」の評
21日に公開される映画「永遠の0」で主演を務めた岡田准一(33)。“海軍一の臆病者”と呼ばれた天才零戦パイロット・久蔵を演じている。その岡田、近年はジャニーズアイドルの枠を超え、俳優としての地位を確立させている。
映画では「陰日向に咲く」「天地明察」「図書館戦争」、ドラマでは「木更津キャッツアイ」「タイガー&ドラゴン」といったコメディーから「SP」といった正統派まで。来年1月からは大河ドラマ「軍師官兵衛」で主役を務める。もはや「V6」のカミセンメンバーということを忘れている人も多いだろう。
「ジャニーズ俳優」といえばベテランでは木村拓哉(41)が挙げられるが、「何をやってもキムタク」というタイプとは一線を画す。端正な顔立ちながら演技派としても評価は高い岡田。映画批評家の前田有一氏はこう話す。
「目力があって彫りが深い顔立ちなのにどんな役もこなしてしまう。あんなに濃い顔なのに丸刈りにするときりっとした旧日本軍の軍人に見えてくるんです。普通の髪形のまま海軍兵を演じた『真夏のオリオン』の玉木宏に比べたらしっかり役づくりしてますしね。日本版トム・クルーズのようなイメージ。たかがジャニーズと思ったら大間違いで、すでにアイドルというよりも俳優という印象が定着しつつある。また、真面目な役だけじゃなく、クドカン作品のようなサブカル的なジャンルもこなすので、映画界でも認められている。何をやってもアラが出ない器用な役者ですが、それだけ努力もしているのでしょう」
仕事はすこぶる順調。もっとも、プライベートでは09年に蒼井優に同棲目前でフラれ、11年には宮崎あおいとの不倫騒動が発覚して元夫の高岡蒼佑(現・奏輔)に土下座で謝罪したという報道もあった。
岡田の才能を見いだしたジャニーさんも大喜びか。