初主役含めドラマ3本出演 滝藤賢一「出ずっぱり」の逆効果

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 大ヒットドラマ「半沢直樹」(TBS)で主人公の親友役を演じて注目を浴びた滝藤賢一(37)が、4月のドラマで初めて主役に抜擢された。深夜ドラマ「俺のダンディズム」(テレビ東京)で、お気に入りの女性新入社員の気を引くためにダンディーな男を目指して奮闘する中年課長をコミカルに演じる。

 滝藤は4月から、他にも2本のドラマに脇役として出演する。実力派バイプレーヤーに光が当たるのはいいが、同時期に主演を含む3本のドラマ出演となると、「さすがに出すぎ」(テレビ局関係者)という声も。

 滝藤に限らず、最近のドラマは脇役の顔ぶれが固定化している。NHKを含む4月ドラマのラインアップを見ても、遠藤憲一、古田新太、生瀬勝久、吉田鋼太郎、宇梶剛士らが2本を掛け持ちしているし、他にも小日向文世、渡辺いっけい、野間口徹、田中哲司など、おなじみの役者がズラリと並んでいる。

■舞台出身者を重宝

「彼らの多くは舞台出身で、演技がしっかりしているうえに多彩な役柄をこなせます。テレビ局にとっては<彼らに任せておけば大丈夫>という安心感があるし、ギャラもそこそこだから使い勝手がいい。しかし、毎クールどこかで必ず顔を見ている役者がグルグル使い回されていると、<ドラマに入り込めない>という視聴者もいる。<以前はこんな役をやっていたな>などと余計なことを考え、<ドラマに没頭できない>という声は結構あるんです」(芸能ライター)

 どこもかしこも刑事ドラマなど、最近は内容がかぶるものも多い。さらに顔ぶれまで一緒となると、見る気も失せるだろう。それもドラマ視聴率の低迷の一因か。

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