気象予報士・森田正光 深酒寝坊で生番組に穴開けていた
私は水曜日午前8時から15分ほどのコーナーの担当で、ある前夜、TBSの女子アナ2人を交えて、知人の棋士・神吉宏充七段とかなり深酒したんです。日付が変わる前に女性2人は帰宅し、その後も神吉さんと2人で盛り上がってしまい、お開きになったのは深夜。さすがに翌朝の仕事は自覚してましたから、帰宅せずにTBS本社裏手のビジネスホテルに泊まったんです。
翌朝、目が覚めたらなんと午前9時半。番組は8時30分に終わってますから、遅刻なんて生易しいものではありません。目覚まし時計をセットしたはずなのに、無意識のうちに止めてたんです。
血の気がスーッと引きました。何度も目をこすったものの、秒針は冷徹に時を刻んでいます。
慌ててTBSに駆け込み、走りながら「これは夢であってくれ」と何度も思ったものです。でも、後の祭り。残念ながら現実でした。
恐る恐るディレクターのところへ行きましたら、普段は温厚な方なのに、怒るまいことか。当然のことですけど。平身低頭、返す言葉もありません。
おかげさまで仕事を切られなかったのは幸いでしたが、その一件以来、火曜日の夜は絶対飲まないようにしました。それが少なからず、私の誠意だと思ったからです。