連ドラ軒並み不発で…TBSは「渡鬼」四天王に頭が上がらず

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 担当プロデューサーがツイッターで“公開懺悔”した堀北真希(26)主演の連ドラ「まっしろ」だが、24日放送の第7話の視聴率が4.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。1月期ドラマでワーストタイの不名誉となった。

 他の連ドラも軒並み不発。そんな絶不調のTBSが一縷の望みを託したのが2週連続で放送した2時間ドラマ「渡る世間は鬼ばかり2015」だった。前編10.4%、後編12.5%と好視聴率をマーク。とくに16日の後編は裏番組の池上彰特番や月9を抑え、民放トップの金星を挙げたのだ。

 今回のスペシャルは、「おかくら」の主人・大吉を演じる宇津井健(享年82)が昨年3月に亡くなったため、大吉が急逝したという設定。父親の遺産1億円の相続をめぐり、5姉妹が一悶着起こすという内容だった。

 コラムニストの桧山珠美氏が言う。

「2年ぶりの放送でしたが、変わらず渡鬼ワールド全開。同番組のファン世代が身につまされるであろう遺産相続をテーマにし、遠くの親戚より“近くの渡鬼ファミリー”がテンヤワンヤすることで、見る側は感情移入しやすかったのでは。女性脚本家の第一人者である橋田寿賀子さんは、向田邦子亡き後もなかなか評価されず、不遇の時代が続きました。が、いまとなっては唯一無二のホームドラマの巨匠。ドラマチックな恋愛ストーリーではなく、単調なホームドラマを500回以上も書き続ける力業を継承出来る人は見当たりません。ご都合主義の破天荒な展開も、もはや渡鬼の持ち味。橋田さんをはじめ、泉ピン子、プロデューサーの石井ふく子、そして、今作で存在感を放ったタキさんこと野村昭子ら“渡鬼四天王”が健在な限り、ドラマは安泰でしょう」

 バラエティーの不適切演出で社長が謝罪に追い込まれるなど踏んだり蹴ったりのTBSにとって好調「渡鬼」は最後の切り札的な存在だ。しかし、橋田センセイは御年89、石井プロデューサーは88。次回作は、さて……。

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