「衣装は自作…」愛犬と乗り越えたキンタロー。の下積み時代

公開日: 更新日:

 私、犬(トイプードル)を溺愛してて、「私の夢のために、こんな狭い部屋に押し込めてごめんね。夜もバイトでいなくてごめんね」と通販でお取り寄せした生肉をあげていました。私は百均で買った缶詰をオカズにごはんを。シーチキンが大好きで、「シーチキンマヨネーズごはん」が多かったのを覚えています。

 節約のため、ネタの衣装は自分で作ってました。安いTシャツを買い、ミシンをレンタルして安いキレを縫い合わせる。きゃりーぱみゅぱみゅの「CANDYCANDY」って曲の服は、学芸会レベルでしたけど(笑い)。

 AKB48の衣装はドン・キホーテで宴会グッズとして2980円くらいで売ってて助かりましたね。赤いドレスと指輪と付け唇とか付いた「和田アキ子セット」も高くなかったので買いました。いつか私のネタ衣装が売られてほしいなぁと夢を持ってたけど、AKB48の宴会用衣装がそのまま「キンタローセット」みたいな感じで、名前だけ変えて販売されてました(笑い)。

 わざわざ生活のレベルを落とし、貧乏暮らしで芸人を目指してたから、「私アラサーなのにこの先、大丈夫なのか……」とちょっと不安になってましたね。その時期が一番つらかったです。独り身だし、このまま結婚もできずに芸人として日の目を見ずに年を重ね、公園でハトに餌をやるようなアラフィフ女になったらどうしようと、夜ごと悪い妄想が膨らんで。でも、「これは賭けだ。5年は頑張ってみよう!」と言い聞かせて頑張りました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド