原田曜平氏が語るZIP!人気コーナー「アレナニ?」の舞台裏
「彼らは『ウザイ』とか『痛々しい』と思われたくない心理から、直接的な自慢をすることを嫌う。そのため、『本当に自慢したいもの』は画像の中心ではなく、さりげなく映り込むようにして“間接自慢”をするのがはやっているんです」
■放送後に企業から問い合わせが殺到
若者特有の傾向は味覚の変化にも見られる。「とりあえずビール」や「コーヒーはブラックに限る」というオジサン世代の常識は、もはや彼らには通用しないらしい。
「今の若者には、苦味や酸味が苦手で、甘いものが好きな人が増えている。そのような若者のことを、永遠の少年・ピーターパンのような舌を持つという意味で『ピータータン』と命名し、コーナーで取り上げたところ、反響がありました。『飲食店で“ピータータンメニュー”を作りたい』『若者の嗜好に合ったビールをつくりたい』など、企業からの問い合わせが来たほどです」
ネタ探しは、原田氏が中心となり、若者研究所のメンバーである学生たちと共に行っている。毎週、放送後に行われる会議では、少なくとも10個、多い時では100個のネタを提出。翌週のネタが決まり次第、番組スタッフが取材に入り、原田氏が最終的な原稿を確認するのは木曜の深夜だ。