2代目「ピーターパン」沖本美智代さん 新体操クラブ指導者に
88年から「ピーター・パン」の主役を張り、ボーカルグループ「Dio」を結成し、「ふたりじゃなきゃだめなの」で歌手デビューも果たした。
「水着のオファーもあったけど、自分たちはアイドルじゃない、運動選手なんだって意識が強く、すべてお断りしてた。それほど新体操が体に染み込んでたんです」
だが、25歳の時、公演中に腰を強打して体力の限界を痛感。結果、美智代さんは降板し、以後の3年間、姉の富美代さんが1人で舞台をこなした。
「芸能界への執着はまったくなく、すぐに事務所の寮を出ました。でも、『ピーター・パン』やめたらタダの人。たちまち生活に追われ、時給800円でイタめし屋さんでバイトを始めたら、それをフライデーされて。アレ、私って芸能人みたい!? って不思議な感じがしました、ハハハ」
「そのイタめし屋のお客さんだった」3歳年下の不動産建設業の男性と27歳で結婚。
「夫は私が『ピーター・パン』をやってたなんて全然知らず、青春のすべてを新体操と『ピーター・パン』に捧げた私にとって恋愛もほぼ初めての経験でした。娘たちは小学校高学年の時から『彼氏いる』とか言ってる。ホント、今の子はませてますねえ」