ついに舞台デビューのIVAN 「オネエ論争」に持論を語る

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 ミュージカル「RENT」(9月8日~10月9日、日比谷シアタークリエ)で舞台デビューするタレントのIVAN(31)。本業はモデルで“パリコレ”の出演歴もあるが、バラエティーで「オネエ」であることを告白し、一躍人気者に。そんな“彼女”に最近、論争化している「オネエ」の定義について聞いてみた。

■素の自分を出していければ

 コトの発端は、エッセイストの能町みね子氏が、自身が出演していないバラエティー番組で無断で「オネエ」に位置づけされ紹介されたことに対する抗議だった。能町氏は“オネエ”表現は差別だとして、テレビ局に訂正を求めているが、局側のきちんとした対応はなし。

 同氏は自著で性別適合手術を受けたことを明かしており、戸籍を女性に変更している。一般読者や視聴者にしてみたら、オネエか否かの判断は理解しづらい面もあり、オネエ論争に発展している。この一件について、IVANは「あくまでも私の考えですが」と前置きした上で、慎重にこう話す。

「残念ながら、今の日本はセクシュアルマイノリティー(LGBT)に対する認識が未熟でとても曖昧です。私も過去にテレビの企画でオネエタレントの部類分けをお願いされたんですが、それってそもそも不可能なことなんです。生まれ育った環境によって価値観が違うようにLGBTは個々で違う。だから、能町さんが不快に感じた気持ちはよく分かります。オネエと言われることが気持ちいいかといったらそうではないし、私は女の子として生きているから違うのになって。でも、それと同時に世間が抱いているセクシュアルマイノリティーの人=オネエという意識も受け入れる必要はあるとも思っています。私の場合、ロバ顔だとか容姿の面でイジられる機会も多いんですが、それが今の日本のエンターテインメントの作り方。エンタメを生み出すプロの方々が、お茶の間に分かりやすく伝えるために『オネエ』という言葉を使うのなら、それをピースとして受け入れることの方が得策かなって……。

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