ツアーで「タガタメ」披露はミスチル桜井の“反戦”意思表明か
「子供らを被害者に 加害者にもせずに この街で暮らすため まず何をすべきだろう」――。
これはMr.Childrenの「タガタメ」という曲の一節。現在、「スタジアムツアー2015 未完」が真っ最中のミスチルは、この「タガタメ」を今回のツアーでは必ず披露しているのだ。03年に発表されたこの歌は、当時から反戦をうたった名曲といわれてきたが、今のタイミングで歌うのは、ミスチルの安倍政権に対する強烈な反戦平和メッセージと受け止めるべきだろう。
作詞・作曲を手掛けるボーカルの桜井和寿(45)の強いメッセージ性が人気のひとつでもあるミスチル。その多くが希望や未来、愛や平和をテーマにしたものだが、今回のツアーでは特に「戦争」や「愛」について訴えかける場面が多くあった。それはまず選曲に表れ、ライブ中に流れるアニメーションで兵士や銃、平和の象徴である白いハトなどが映し出されるなど、桜井の“想い”が前面に押し出された構成に。12日の宮城(写真)では手塚治虫作品「ブッダ」の一節を引用し、「『愛』とは想像力だと思います」と語る場面もあった。