義両親とは「同居NG」のはずが…夫からの要望を“離婚せずに”拒否したい(45歳・パート勤務)【植草美幸・40歳からの「幸せの選択」】

公開日: 更新日:
コクハク

【相談】同居はしたくないけど、離婚も避けたいです

【40歳からの「幸せの選択」】

 首都圏在住の45歳パート勤務です。夫は52歳の会社員、高校生の息子と中学生の娘の4人暮らしです。

 夫とは結婚相談所で出会ったのですが、私は義両親との同居は避けたい思いから「長男以外」を条件に活動し、次男だった夫も理解していました。

 しかし、結婚20年目を迎えた昨年、80代の義父の認知症が進み、施設に行くことになりました。義母は70代で元気ですが、「一人暮らしは不安だから息子家族と暮らしたい」と言い出しました。

 そのタイミングで義兄である長男が離婚し、親との同居や介護を拒否しています。2人兄弟の弟である夫は、優しい反面で気が弱く、私の気持ちよりも義母の主張を優先し「同居したい」というのです。

 経済的にも子どもたちが大学卒業するまでは離婚は避けたいのですが、どうしたらよいでしょうか。

【こちらもどうぞ】夫との子作り卒業。30代で性生活が無くなるのが不安です(38歳パート、2児のママ)

【見解】とにかく説得するしかありません

 今でも婚活で「長男以外」を条件に活動する人はいます。昭和と違って、長男も次男もみんな会社員の時代なので、長男が実家を継ぐという発想が古臭い考えですが、70代くらいの親と同居していたりする女性会員さんは、母親の影響で「長男は嫌だ」となるんですよね。

 今回は、次男の夫が母親と同居したいとのこと。もし、結婚した時の条件とは話が変わるし、是が非でも義理の親と別居を続けたいということなら、旦那さんをとにかく説得するしかありません。

 たとえば、「おばあちゃんが子供たちにお説教とかすると煙たがられるし、距離があった方が関係が上手く行くと思う」「子供が大学を卒業してからでもいいのでは?お母さんもまだ70代、元気だからね」などと伝えてみてもいいでしょう。

 ほかに、近所で上手く行かなかった人のエピソードを話すのもいいかもしれません。多少おおげさに話をしてもいいでしょう。

「3丁目の山田さんは、お姑さんと暮らしたら毎日のように食卓で『誰が何を残した』とかメニューのことで喧嘩が続いて、離婚騒動になったのよ」とか。

 あなたが「どうしよう。そうなっちゃったら」「お母さんのことで頭がいっぱいで、ちょっと家事ができない」と毎日不安をこぼしていたら、旦那さんも「妻がおかしくなってしまうかも」と思って考え直してくれるかもしれません。

ストレスなく同居するケースも
 逆に、若い夫婦は経済的に厳しいので、夫の実家に同居したがるお嫁さんもいます。私の知っているケースでは、義父が亡くなって、義母が1人で4LDKの戸建てに住んでいたため、夫に「あなたのうちに行こうよ」と言って子供2人を連れて同居していました。

 また最近は、マスオさんを求める男性もいます。漫画「サザエさん」の主人公・サザエさんの夫マスオさんのように、妻の実家に同居したいというケースです。

 共働きでも妻の父母が子供(孫)の面倒を見てくれるし、妻も実の両親に家事を頼めるからストレスもたまりにくい。妻の親は、夫側が家事をしなくても怒ることがほとんどありませんから、精神的にも居心地がいいようです。

 話を戻しますが、夫の親と暮らさざるを得なくなれば、水回りのプライバシーを守ることを条件にするとうまくいく可能性が高いです。要は、二世帯住宅で、お風呂やトイレ、キッチンだけでも別に出来るといいんですよね。

 2階建ての家の場合、1階の義父母のスペースにも、2階の自分たちのスペースにも、独立した水回りを置く。プライバシーが守られているので、互いに都合がいいときだけ交流できます。そうやってストレスなく同居する家族も少なくありません。

  ◇  ◇  ◇

 ※シリーズ「40歳からの『幸せの選択』」では、皆さんからの恋愛・結婚にまつわる相談を募集します。執筆者は「植草美幸」を選択し、必須項目を明記の上、メッセージをお送りください。

お悩み相談募集中

 取り上げる際のお悩みは個人情報が分からないようにいたします。なお、掲載にあたり事前の連絡はいたしませんので、あらかじめご了承ください。

(植草美幸/恋愛・婚活アドバイザー)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状