フォークデュオ「とんぼちゃん」の市川善光さんは旅行添乗員
ところで、添乗員の前は何をしてたの?
「とんぼちゃんを解散してから実家のある秋田に帰り、司会業やラジオ番組をやり、31歳でイベントや番組制作の会社を立ち上げましてね。一時は25人の社員を抱えてましたよ。でも、バブル崩壊後、保証人をしてた知人の会社がうまくいかなくなり、ボクの会社も04年に潰れちゃいました」
さて、市川さんは秋田県立能代高校2年の時、同級生の伊藤さんと「とんぼちゃん」を結成。74年、ラジオ番組「バイタリス・フォーク・ビレッジ」(ニッポン放送)主催のコンテスト「全国フォーク音楽祭」に出場し、作曲賞を受賞して準優勝。同年9月、シングル「貝がらの秘密」(キャニオンレコード)でデビューした。活動8年間で11枚のアルバムを出し、「ひと足遅れの春」「雨の一日」「遠い悲しみ」などをヒットさせた。
「デビュー当時、4万円の月給じゃ足りなくて、実家から月5万円の仕送りをしてもらってた。そのうち作曲の印税が入るようになり、年に1000万円ぐらいになったのかな。使い道? 最初の結婚がまだとんぼちゃんだった21歳の時。横浜市鶴見の3LDKのマンションを4000万円で買ったのを覚えてます」
この1月の市川さんの誕生日に、再スタートしてから初のアルバム「同じココロで」(SR企画)をリリースした。