<第8回>震えた声で「あなた方の言う社会正義は貫いた方がいい」と…
――あなたはNHKのために不正を報告した。上司はI氏を当然処分するものと信じていた。なのに何も起こらなかった。
「……」
土曜日のざわついた店内。一番奥の私たちのテーブルだけが長い沈黙を迎えていた。窓の外は深い霧が立ち込め、県道を一台の車のヘッドライトが行きすぎる。…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り939文字/全文1,079文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】