兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも
17日に投開票された兵庫県知事選は、前職の斎藤元彦氏(47)が111万票余りを獲得し再選した。投票率が前回より14ポイント上昇の55.65%で、当初リードしていた時点の元尼崎市長の稲村和美氏(52)に13万票差を付けた勝利だったが、当確後の報道番組や翌日の朝や昼の情報番組ではテレビ局をはじめ、大手マスコミが"斎藤陣営のSNS戦略が功を奏した"と分析している。
だが、斎藤氏自身はSNSを駆使した印象はない。X(旧ツイッター)のフォロワーこそ、出馬表明時の9月末(約7万)から現在は21万と急増したが、日々の投稿は街頭演説の写真を添付する程度。10月11日に登録したYouTubeチャンネルにおいては、登録者数は現在4.6万人。動画は2~3万回再生程度でバズっているとはいえないものばかりだ。
「東京都知事選に出馬していた前安芸高田市長の石丸伸二氏(42)のように切り抜きを意識した演説をしていたわけでも、拡散を呼びかけていたわけでもない。動画では対抗馬の稲村氏の切り抜きも相当上がっていましたが、結果的に拡散されたのが斎藤氏。視聴回数を稼ぐための"動画職人"にとっても斎藤氏に価値があると判断されたからでしょう。もうひとつの背景には、斎藤氏の支援に回った『NHKから国民を守る党』党首・立花孝志氏(57)を同じ立候補者でありながら、地元紙や大手マスコミが存在を隠そうとする姿勢もあったとみています。SNSでは立花さんの主張を隠していると訝しむ投稿が日増しに大きくなりました」(Webメディア編集者)