来年には中学生 芦田愛菜に迫る「役者か学業か」決断の時
黒沢明監督は子役を起用する際、「演技力は二の次。役に適した子供らしい子」を選んだというが、芦田は子供らしさに群を抜く演技力も兼ね備えていた。それが今では「演技が大人顔負けに上手すぎて子供らしくない」という声も出るほど。
「子役」は原則、小学生までとされる。来年、中学生。そして高校進学もするだろう。中高の6年間は子役でも大人の役でもない。役者の世界ではもっとも中途半端な年齢。学園物ドラマ以外、役柄の幅が狭まり、選択が限られてくる。
大橋のぞみは中学生になる4年前に引退した。「子役になったのは親の意思が大半。成長するに従い、今度は自分の意思で将来を考えるようになる」という一面もあったと伝えられる。
「子役は大成しない」と言われるが、子役は空白期間ができるために「大成しにくい」と思う。特に子役で人気を博すると、役のイメージが根強く残り、なおさら難しくなる。役者継続か学業優先か、芦田の決断の時期が迫る。