ジョディ・フォスター「5時に夢中!」に“乱入”の宣伝効果

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 ハリウッド女優のまさかの登場で大騒ぎになったのは2日、TOKYO MXの「5時に夢中!」。ジョディ・フォスター(53)がスタジオにカンペを持ってADのように現れたのだ。

 ジョディが現れたのがキー局の番組ではないこと、大女優がADのようにというのがあり得ない話。ネットなどでは「全国放送ならいざ知らず」などとジョディもMXも散々な言われようだ。

 番組ではその後ジョディ自身が監督を務め、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが共演している映画「マネーモンスター」を「いままで監督した中で一番スリリングだし、一般の方が楽しめる作品」とPR。大満足でMXを後にした。

 もっとも、この“ハプニング”、計算されたものだったようだ。「マネーモンスター」には、高視聴率の財テクTV番組が銃を持った男にジャックされるシーンがあり、「5時に夢中!」への“乱入”はそれを想起させるもの。

 また、配給会社はより効果的な宣伝を狙った。

「以前は、ハリウッド映画の宣伝といえば豪華なホテルの一室を貸し切ったり、キー局の人気番組にスターが出演してPRするのが普通でした。ところが、最近の映画界はかつての“洋高邦低”が逆転、邦高洋低の傾向が強くなり、従来通りの宣伝をしても注目されなくなった。大スターが番組に出演しても視聴者がありがたがらず、あまり話題にもならない。そこで配給会社が目をつけたのが勢いがあるMXの人気番組。今回はそのもくろみ通り、ネットなどで大騒ぎになって、映画をPRすることができ、宣伝のスタッフはホクホクです」(映画関係者)

 それにしても、「5時に夢中!」のスタジオはMXに入ってすぐ横。まさかジョディ・フォスターがそんな場所に気軽にやってくるとは誰も思いもしない。

 こんな意表をついた作戦でPRするのがこれからの主流か。

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