赤いシリーズ常連の中島久之さん 「百恵ファンに不評で」
ということは、役者は廃業?
「いやいや、普段は果実の仕入れからラッピング、ラベル作りまで、朝9時から夜11時過ぎまで店を手伝ってますが、基本的には役者優先。出演依頼があればいつでもOKです。ついこの間も2時間ドラマの収録を終えたばかりですよ」
さて、中島さんは立教大学在学中に友人の勧めで東宝映画「さえてるやつら」に出演。それをきっかけに演技の勉強をするために「劇団雲」の研究生となり、いきなり劇団公演に主役級で抜擢。ポーラテレビ小説「薩摩おごじょ」(主役は現・高橋英樹夫人の小林亜紀子さん!)などテレビドラマにも出演するようになった。また、高橋英樹が織田信長を演じたNHK大河ドラマ「国盗り物語」では森蘭丸役で人気が急騰。以降、大河の常連として9作品に出演し、青春ドラマでは陰のある役で引っ張りだこになった。
3年目に劇団は分裂、中島さんは研究生のまま離れた。
■山口百恵ファンの間で不評
一方、「赤い」シリーズで山口百恵との共演も多く、映画「潮騒」では百恵演じる初江の許嫁、「風立ちぬ」では見合い相手役だった。