赤いシリーズ常連の中島久之さん 「百恵ファンに不評で」
「百恵さんとの共演はかなり多かったですね。一見、普通の娘さんなのに、現場で放つオーラは半端じゃなかった。撮影の合間におしゃべりして笑い合った記憶もありますが、何を話したか……、きっとたわいもないことだったんでしょう。実は百恵さんのファンの間ではボクは不評なんですよ。友和さんと百恵さんの間に割りこむ“おじゃま虫”の役が多かったので。平岩弓枝さんのドラマ『北国から来た女』では、田舎出の百恵さんが心を寄せる青年役でした。地震に怯えて机の下に潜りこんだ百恵さんに抱きつかれるシーンは、今でも百恵ファンの間で怨嗟の的になってます、ハハハ」
26歳の時、ドラマの現場で知り合ったまさ子さんと結婚。
30代になり、憧れていた劇作家の清水邦夫作品に出たのを機に、商業演劇からも声がかかるようになり、約20年間、舞台が続いた。50歳の頃、本格的に日本舞踊を習い始め、自ら企画したディナーショー形式の舞踊ショーを開催したこともある。
「中学・高校時代も演劇部だったし、もともと憧れてた世界。この店で儲かったら、そのおカネで好きな舞台をプロデュースできたらと思ってます」