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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

模倣ドラマ急増も…ひと工夫で独創性出す「相棒」の強さ

公開日: 更新日:

「めったにCMに出ない大物だけに効果は絶大でしたが、うまそうに飲む姿だけが強烈に頭に残り、ビールの銘柄は覚えてないから、いつも飲んでいるキリンを買う。他社がビールの宣伝をすればするほどキリンが売れた珍現象」(広告代理店OB)

 その後は、新たなビールを開発してメーカーではなくビールの味やキレといった中身で選ぶ時代になった。

 今のドラマはまだ単に真似ているように見える。やはり、工夫がなければ視聴者に見放されてしまう。「相棒」も米国ドラマで人気のあった「刑事コロンボ」を上手に模倣している。杉下右京が事件のカギを握る人物に聞き込んだ後、帰り際に決まって「最後にもうひとつ」と核心に迫る質問をするシーンは、まさしくコロンボそのもの。いつもよれよれのコートだったコロンボに対し、杉下刑事はピシッとしたスーツ姿の英国紳士風。そして、なによりも「相棒」がいることでオリジナリティーを出してヒットした。

 模倣も工夫ひとつで「創造」になる。

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