著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

清水富美加の「出家」は事務所への不満ありきだったのか

公開日: 更新日:

 成宮寛貴は薬物疑惑、江角マキコ不倫疑惑で芸能界を引退した。2人に今後の展開が見えないなか、今度は女優の清水富美加が引退するという。芸能活動歴8年。伸び盛りの女優が出した決断は信心する宗教法人「幸福の科学」に出家するというものだった。それも5月の契約満了を待たず、2月中に所属する「レプロ」に契約解除を通告した。

 芸能人は基本的に個人事業。事務所とは契約で成立している。契約満了をもって引退や移籍が可能となる。そのルールを無視するかのように清水が退社の理由にあげたのが事務所の問題。

 第一報では“奴隷契約”“性的対象にされるの嫌”といった衝撃的な文字が載った。「給料5万円」「水着の仕事を強要された」という内容をすべて信じれば、「ひどい」と同情も集まる。ましてや、「レプロ」は以前、所属していた能年玲奈(現・のん)とも同じような問題で独立騒動が起きている。若手女優が2人続けて事務所の待遇等に不満を抱けば、「事務所に問題あり」という見方もされてしまうが、清水の退社には違和感を覚える。

 事務所は会社の利潤を求めるが、女優は自分の価値を高め個人の利潤を占める確率のほうが高い。事務所のためよりも個人のために働く。いわば相反する者同士が一緒に仕事をしていることになるから衝突しやすい。それをカバーするのが人間関係だが、それも崩れると不信感だけが先に立ち、時には独立騒動につながる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  4. 4

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  2. 7

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  3. 8

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  4. 9

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  5. 10

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった