連載小説<16> 仕送りが足りず彼女は空き巣を働いたのか
「おばあちゃんのことがあって、オックさんはたくさんお金を送らなきゃいけなかったんだね」
夏目が言うと、唇を噛み締めながらチャンが頷いた。
「そう。食べないで、お金送ってた。どんどん痩せていって、目もうつろになって……心もからだもすさんでいくのが手に取るようにわかって、心配だ…
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