社長として不安も…小泉今日子が語る“独立後”の今と展望

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 いま一度、「人」と「人」の関係を大事にしないと、エンターテインメントはこれ以上成熟しないのではないかという危機感もあります。

 私は常に何かに挑戦し続ける表現者と一緒に仕事がしたいと思っているんです。そんな人たちとの創造のために、できるだけアクティブに生きたい。これからの10年間はとにかくめちゃくちゃに走り続けたいと思っています。

 もちろん、制作会社の社長としては社員を食べさせていかなくてはならないし、不安はないといえばウソになりますが、それはどんな仕事でも同じですよね。独立してすべての責任は自分にかかってくるけど、逆にいえば、動きやすく、身軽になったといえます。

 これからは「大きさ」にこだわらず、コンパクトだけど、密度の濃い仕事もやっていきたいですね。

 2011年から「マイ・ラスト・ソング」というステージを続けています。久世光彦さんの同名のエッセー集を基にしたもので、私の朗読と浜田真理子さんのピアノ弾き語りのコラボです。


 久世さんとは10代の頃に出会って、演技だけでなく、本の読み方、映画の見方まで教えていただきました。私にとって唯一無二の恩師です。久世さんが晩年、私におっしゃった言葉が今も忘れられません。

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