業界にもサユリスト多数 吉永小百合めぐる世代間ギャップ
吉永小百合(72)の映画出演120本目となる「北の桜守」(滝田洋二郎監督)がこのほど封切られ、東京・丸の内TOEIでの初日舞台挨拶に登壇した。
スポーツ各紙によると、吉永は3カ月の作品キャンペーンで全国約1万キロを飛び回り、インフルエンザにかかりながらも、約400媒体の取材に応じたという。
1945年のソ連侵攻で住んでいた樺太を追われてしまう家族の苦難の実話をもとにした物語。吉永は風化させてはいけない事実として、東日本大震災を重ねて「今なお苦しんでいる方もたくさんいらっしゃる。そんな中、このような作品をつくって、ご挨拶をさせていただけること、心から感謝しています」と被災者を気遣ったそうだ。観客の反応は上々で、「東映は興収20億円を見込める」(映画関係者)と鼻息が荒いという。
若手俳優から信奉されている女優魂、水泳で鍛えているという変わらぬ若々しさ、反戦、反核、護憲を訴える姿など、吉永を取り上げる新聞やTVの切り口はおおむね一緒。常にその素晴らしさを称える言葉が先行する。だが、これがネット評となるとかなり評価が異なる。