本紙名物漫画「やる気まんまん」 原作者の牛次郎さんは今
「明るいエロに徹したのがよかったんじゃないの」
さて、都内・浅草大門生まれの牛さんは、都立上野高校中退後、パチンコメーカー「西陣」社員、コック、ミュージシャン、芸能記者など、30種近い職業を転々。漫画原作者としてデビューしたのは30歳だった。
漫画家・ビッグ錠とコンビを組んだ「釘師サブやん」(71~72年、週刊少年マガジン)は破天荒なストーリーが大ウケし、さらに同じコンビの「包丁人味平」(73~77年、週刊少年ジャンプ)はグルメ漫画の先駆けとして大ヒット。人気原作者として不動の地位を獲得した。
「両方とも過去の経験が生きたね。僕は一つのことに執着せず、常に仕事を掛け持ちしてきたのがよかった」
実は、牛次郎のほかに渡辺寿光名義で歴史小説、高田竜史名義で推理小説を執筆。81年には小説「リリーちゃんとお幸せに」で第8回野性時代新人文学賞、設計士として85年に東京都建築協会優秀賞をそれぞれ受賞するなど、多彩な才能を持つ。
「いろんなジャンルの仕事の中で、一番長く連載したのが『やる気まんまん』。男性器をオットセイ、女性器を貝に見立てて描いてもらったのは僕のアイデアなんだけど、スポーツ感覚で明るいエロに徹したのがよかったんじゃないの。アハハハ」
寺院としては「墓地不足、墓じまいなどの手助けになれば」と、2年前から手数料込み1万5400円の永代供養を開始。従来のペット霊園や人とペットが一緒に入れるお墓「墓苑ファミリア」とともに問い合わせが多いという。
「本堂の正面には伊豆大島が見えて景色は抜群。近くに温泉もたくさんあるから、気軽に見学に来て下さい」
長女の覚演さんと2人暮らしだ。
(取材・文 高鍬真之)