小西克哉氏の原点は米留学 スタンダップコメディーで優勝
■日本では1年間留学、同期には竹内まりやも
日本では54年に各都道府県から選抜された第1期が派遣され、OB・OGには前広島市長の秋葉忠利さん、元外務大臣の川口順子さん、同時通訳の草分けの鳥飼玖美子さんらがいらっしゃいます。なんといっても、渡航費、滞在費など必要経費はすべてタダで、しかも、月数十ドルですけど、お小遣いまで支給してくれるのが魅力でした。
僕は第19期で、歌手の竹内まりやさんが同期。留学先もイリノイ州シカゴと同じでしたが、彼女は郊外の北のエリア、僕は後にオバマ前大統領が20代から30代にかけてコミュニティー活動をした南のサウスサイドに近い場所です。
ギャレットさんというオランダ系のアートディレクターの家庭がホームステイ先でした。
授業は政治と米国史が必須で他は自由選択。ちょうど当時のニクソン大統領が「ウォーターゲート事件」で弾劾されていた時でしたから、政治の授業となると同時進行している公聴会をテーマによくディベートをしたものです。日本では全くのノンポリだった僕にとっては、すごく刺激的で面白い時間でしたね。