シドニー五輪競泳銅 源純夏さんは故郷でライフセーバーに

公開日: 更新日:

「残念ながら、入賞にも届かず、悔しい思いをしました。でも、それが4年後、00年のシドニー五輪に向けて力強いバネになったんです」

 シドニー五輪には自由形50メートル、同100メートル、そして400メートルメドレーリレーに参戦。50メートル、100メートルともに、同種目では日本女子として初めて決勝進出を果たし、それぞれ8位、7位に入賞。勢いに乗って迎えた400メートルメドレーリレーにはアンカーの自由形を任された。

「第1泳者で背泳ぎの中村(真衣)、平泳ぎでつないだ田中(雅美)は私と同じ中央大学水泳部所属。私も含めてアトランタにも出場したものの成績はいまひとつでしたから、『絶対、メダルを持ち帰るぞ!』と意気込んで会場入りしたものです」

 ところが、気負いすぎた中村選手は5位。それから順に追い上げ、源さんはドイツ代表との接戦を逆転で制し、銅メダル獲得の快挙を成し遂げた。

「ゴールタッチして見上げたら皆の笑顔が見えたので、『逆転した!』って実感がわきました」

 翌年9月に引退し、中央大卒業目前の02年2月に学生結婚。卒業後の同年4月、テレビ朝日に入社し、スポーツ局に配属された。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド